Rain





雲から西から流れてくれば
土のむせるような匂い


星さえ眠るこんな夜は
天上から たくさんの哀しみが
耐え切れなくなって振り堕ちる




全て流れてしまえばいい あの日も君も
傘なんていらない ずぶ濡れになってしまえば








周りの人は僕を見て笑うんだろう


君も きっとその中で 笑うんだろう?










水たまり 君の顔が映った気がして思わず蹴散らす
まるで底のない池 何処までも深く 想いを沈めて










しぶきを跳ね上げた足先 つま先を酷く丸める
君は可笑しいと言ったね 小さな頃からの癖




知らぬ間に 君への扉も 丸めてどこかへ押しやってしまった







車が涙を振り切るように音を立てて走りぬく
君の叫び声に聞こえて思い切り耳を覆った









目の前の景色が霞むのは 泣いているからじゃない







信号機のランプが道路に乱反射する
追いかけても 逃げてゆく まるで君のようで
途中で見えなくなる 見えなくなった もう見えない



そうやって僕は君の赤信号を無視した あの日 見えないふりをして





右を見れば遠くにそびえる鉄塔 頂上が消えて
見えない 見たくない もういいから







霞んで見えるのは あの鉄塔も泣いているから?



アスファルトの坂道 流れ落つ川に
記憶を放して





身体に染みた痛みも 
すべて流れればいいのに



消えてしまえば







あとがき。
黒沢さんイメージです。
かなり衝動で書きました。
ピアノのレッスンの後真っ暗な人気のない道路を歩いて帰るんですが、
雨が多いと歌いながら帰るんです、怖いから(アホ)。
即興でメロディーと歌詩(ここ重要)をつけて、歌います。
端から見るとかなり変人。

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