Life

こう見えても　あなたに逢えない時間は酷く虚しくて
何も手につかないことがある





こう見えても　あなたも同じ事を考えるのだろうかと思うと
気になってしょうがない





全てを駆け足で急ぐ俺は　後ろを振り返ることが出来ずに
あなたの心の隙間をどんどん広げていってしまうのか












でも走らなきゃいけない　時はいたずらに過ぎていく











風の色が変わるとき　季節が薫りはじめたら
いつもあくせくしている俺を　あなたの前ではもう捨てよう








どんなに世界が目まぐるしく流れようとも　この想いはずっと側に
どんなに人々が離れても　俺は　ずっと　側にいるから







今日はいつもより早起きしてあなたを迎えに行くよ
新緑ののそよぐ並木を一緒に歩こう
水面を飛び跳ねる光の粒を眺めて
そよぐ日差しを身体に浴びながら
柔らかな風に心休めよう



空には雲ひとつなくて　海の青がそっくり映って











隣で笑う愛しい人　どうか消えてしまわないで
こんなにも儚げに見えるあなたの心　幸せで満たしたい


あなたの胸の囁きも　取りこぼさぬ程　近くに






今まで残した轍は　いつもあなたと俺の足跡

一つになっていたら　それは

俺があなたを抱えて歩いたとき

まだ道がないのなら　それは

二人で立ち止まって　色とりどりの花を見つめているとき



向こう岸も見えない程　大きな川の前では
船が来るまで　他愛のない話でもしよう

変わりゆく空の色に　新しく名前でも付けて




日が暮れたら　またゆっくり家まで帰ろう





あぁ　ずっとあなたの側にいられるのなら
歩くように愛せたらなんて　それは浅はかな願い



次の春も　その次の春も　その先の春も夏も秋も冬も



近くにあなたのぬくもりがありますように


貧しい祈りを　神に向かって呟いて

歩き続ける限り　決して離すまいと

確かな答えを胸に秘めて

光の中　散歩がてら　生きてゆこう

あとがき。
カウンター１１１１番ゲッツの「Save Our Souls」のハチ様へのお礼であります。
リクは「春の日の散歩」。
もう春は過ぎてしまいました…ごめんなさいっ！！
でも気にいっていただければ嬉しいです。

こんなのでよかったらどうぞお納めくださいませ。
これからもよろしくお願いいたします。

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