Ring

ステージに立つ前は

かなりの名残惜しさで　左指の誓いを鞄に入れるんだ

もちろんいつだって　君を忘れるわけがない

ただ形あるものをそっとしまうだけで

付けたままにしておくと　何かの拍子に外れてしまうと困るし

外すと　どこに置いたかわからなくなりそうで怖いんだけど

君と僕はいつだって側にいるんだ　そうだろ？

やっぱり形あるものだからこそ　本当の約束であるように

誰にも見せたくない　　なんてね

どんなに遠く離れても　何日も逢えなくても

君の声を聞けなくても　ぬくもりが側になくても

そっと銀の指輪に触れれば

君が近くにいるんだと安心できるよ

左手の薬指にはめる指輪には「束縛」の意味があるんだ

指の先かを流れる血管からずっとずっとめぐって

心臓にたどりつく　その全てが

愛する人のものなんだと示すためのね

どんな事が起ろうとも身体すべてで大切な人を守ると

世に起る全ての出来事を　共に

苦しみも喜びもわけあうために　生れてきたんだから

目に見えなくても　とっくに僕は君に夢中で

君は僕のものなんだろ？

そんなこととても言えやしないけど

心から愛してる

ありきたりの言葉かもしれないけど

この誓いはどんな力よりも強いときっと言える

夜の帳がそっと僕らを包んで

辺りは全てが眠りについてまるで２人だけしかこの世にいないような

隣で無邪気に眠る君の手をそっと握る

これからも　このやすらぎを壊さないように

ずっと一緒に歩いていこう

あとがき。

黒沢さんイメージです。

ん〜さすが既婚者。

難しかったですが、考えるのはすごく楽しかったです。

神様、いい子にするから　誰かいい人連れてきてください（切実）

読んでくださってありがとうございました。